ネットワークカメラ vs アナログカメラ:日本の防犯環境に合った選び方

Jan 19, 2026

防犯カメラシステムを新設・更新する際に必ず直面するのが「ネットワーク(IP)カメラとアナログHDカメラ、どちらを選ぶべきか」という問いです。それぞれに異なる強みがあり、設置環境・予算・既存インフラによって最適な選択が変わります。本記事では、両方式の特徴・コスト・拡張性を比較し、日本の防犯現場に即した選び方をご案内します。

1.ネットワーク(IP)カメラの特徴

IPカメラはデジタルデータとしての映像をLANケーブル経由でNVRや録画サーバーに送信します。PoE給電対応モデルであればLANケーブル1本で設置可能です。解像度・AI機能・暗視性能など技術的な発展が著しく、HIKVISIONのスタンダードシリーズ(DS-2CD2046G2、DS-2CD2146G2など)は多彩なラインナップを揃えています。

  • 高解像度・高機能モデルが豊富
  • PoE給電でLANケーブル1本のシンプル配線
  • AcuSense AIによる人物・車両検知・誤報低減が可能
  • 遠隔アクセス・スマートフォン監視に対応
  • 将来の機能拡張・台数追加が容易

2.アナログHDカメラ(Turbo HD)の特徴

HIKVISIONのアナログHDカメラ(4 in 1 Turbo HD)はTVI・AHD・CVI・CVBSの4規格に対応したマルチフォーマット方式です。同軸ケーブルを使用するため、既存のアナログインフラをそのまま活用できるメリットがあります。

  • 既存の同軸ケーブルを活かした低コスト更新が可能
  • 同軸ケーブルは電気ノイズに強く、工場など電磁ノイズが多い環境でも安定
  • PoC(電源重畳)対応モデルなら同軸1本で映像+電源を伝送
  • シンプルな設定・管理が可能

3.比較表

比較項目 ネットワーク(IP)カメラ アナログHD(Turbo HD)カメラ
伝送方式 LANケーブル 同軸ケーブル
給電方式 PoE(LAN経由)またはAC電源 AC電源またはPoC(同軸経由)
AI機能 AcuSense・顔認識等 対応豊富 限定的
既存インフラ活用 LANインフラが必要 同軸インフラをそのまま活用可
拡張性・将来性 高い やや限定的
設定の複雑さ やや複雑 シンプル

4.日本の設置環境で選ぶポイント

新規設置の場合

配線工事を一から行う場合、PoE対応IPカメラシステムが長期的な拡張性・AI活用の観点から有力な選択肢です。

既存アナログシステムの更新

同軸ケーブルが既設の場合、Turbo HDアナログカメラへの更新であれば配線工事を最小限に抑えられます。段階的なIPシステムへの移行も可能です。

工場・電磁ノイズが多い環境

同軸ケーブルはノイズ耐性が高く、製造現場では依然としてアナログHDシステムが選ばれるケースがあります。

5.HIKVISIONの代表的なモデル

ネットワークカメラ

  • DS-2CD2046G2:標準バレット型 4MP
  • DS-2CD2146G2:スタンダードドーム型 4MP
  • DS-2CD2646G2T-IZS:バリフォーカル対応 4MP

アナログHD(4 in 1)カメラ

  • DS-2CE10DF3T-LFS:ColorVu対応アナログ
  • DS-2CE16H0T-ITF:5MPスタンダードドーム
  • DS-2CE19H0T-AIT3ZF:5MPバリフォーカル

6.よくある質問(FAQ)

Q. 一部だけIPカメラ、残りはアナログという混在構成は可能ですか?

A. HIKVISIONのDVRにはHD-TVI入力のほかにIPカメラ入力にも対応したモデルがあります。詳細は各DVRの仕様をご確認いただくか、販売代理店にお問い合わせください。

Q. アナログカメラからIPカメラへの全面移行はどのタイミングが良いですか?

A. 同軸ケーブルの老朽化や機能拡張(AI機能・遠隔管理)が必要になったタイミングが移行を検討するよい機会です。段階的移行もご相談ください。

まとめ

ネットワークカメラは将来性・AI機能・拡張性に優れ、アナログHDカメラは既存インフラの活用・シンプルな運用に強みがあります。設置環境・予算・将来計画を踏まえ、最適な方式をお選びください。

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