2025 年 11 月 20 日 – Hikvision(ハイクビジョン)は、WonderHubインタラクティブディスプレイ向けの新たなオペレーティングシステム「WonderOS 4」を正式に発表しました。AI機能とクラウド連携アーキテクチャを採用したWonderOS 4は、スマート教育の高度化を目的に開発されており、発表直後から教育業界を中心に大きな注目を集めています。本発表は、WonderHubが従来の機能拡張の枠を超え、教育分野における本格的なインテリジェント化へと進化する重要な節目となります。
「WonderHubは、最先端のハードウェア、インテリジェントなソフトウェア、クラウド型教育プラットフォーム、そしてAI機能という4つの統合レイヤーを通じて、スマート教育を実現しています」と、Hikvision International Business Center 副総裁の Derek Yangは述べています。「当社のロードマップは明確です。まず安定したエコシステムを構築し、その上でAIとクラウドを融合させることで、教育者と学習者の双方に価値を提供し、人の可能性をより一層引き出していきます。」

Wonder AI:すべての授業にシステムレベルの知能を
WonderOS 4 は、WonderOmi 音声アシスタント、AI識別、AIノートという3つのコア機能を通じてAIを実装し、システム全体で連携する真のパートナーへと進化させます。
WonderOmi は、ホワイトボードの起動やブラウザの立ち上げ、教材へのアクセスなどを音声で操作できるハンズフリーコントロールを実現し、教師が生徒への指導に集中できる環境を支えます。さらに、音声起動や質問応答にも対応し、テキスト読み上げ機能によって、授業中に教師が一息つける余裕を生み出します。
AI識別およびAIノートは、教室におけるインテリジェンスをさらに高度化します。AI識別では、画面上のテキストや数式、画像などを囲むだけで、即座に解説や演習問題、関連情報を提示し、あらゆる表示内容を学びの機会へと変えます。一方、AIノートは音声をリアルタイムで文字起こしし、要点やTo Doを整理した簡潔な要約を自動生成することで、教師が重要な気づきを無理なく記録できるよう支援します。
こうした基盤を踏まえ、進化した Whiteboard 2.0 は、AIを活用した授業の価値を具体的に示します。もはや単なる書き込み用のキャンバスではなく、発想が自然に広がるインタラクティブな空間へと進化しました。複数言語の手書き文字認識に加え、波線による削除などのジェスチャー操作や図形認識にも対応し、数式を自動的にグラフとして可視化することも可能です。教師は、書き込んだ内容からその場でQ&Aを作成したり、関連画像を挿入したりすることで、より直感的で効率的、かつ参加型の授業を実現できます。
シームレスな体験と、確かなパフォーマンス
再設計されたクラウドアカウントシステムにより、教師は特定の端末に縛られることなく授業を行えるようになります。QRコードの読み取りやNFCカードのタッチだけで、どの教室のIFPDにもログインでき、設定や教材、利用環境を含む自身のワークスペースを瞬時に呼び出すことが可能です。教室が変わっても、いつもの授業環境がそのまま立ち上がります。
再設計されたインターフェースは、インテリジェントなサイドバーとAIアシスタントによって、授業の流れを先読みし、操作を最適化します。各種ショートカットは新たに「フローティング・コマンド・センター」として集約され、必要な操作をすばやく実行可能に。教師がシステム操作に煩わされることなく、生徒への指導に集中できる環境を支えます。
協働学習をさらに進化させる新機能「Wonder Seminar」では、複数のIFPD間で完全ワイヤレスのグループ連携を実現します。教師は、各グループの画面へ一斉配信を行ったり、生徒の画面をメインディスプレイに映し出して比較したり、必要に応じて操作権限を生徒グループに移行することも可能です。
システムの裏側では、仮想メモリへの対応や、WonderCast、Whiteboard、Wonder AI それぞれの独立したOTAアップデートにより、安定した動作と迅速な機能提供を支えています。
スマート教育の未来を創る
WonderOS 4 は、WonderHub 全体のアーキテクチャを支える中核的なソフトウェアレイヤーです。WonderHub のプロダクトディレクターである Andy Wangは次のように述べています。「AI を教育現場を起点とした設計思想と融合させることで、単なる機能拡張を超え、真のインテリジェントな価値提供へと進化しました。これにより、WonderHub ソフトウェアはハイエンド市場における確固たるポジションを確立し、スマート教育の新たなステージを切り拓いていきます。」
WonderHub チームは現在、包括的なクラウド型教育プラットフォーム「WonderHub Class」の開発も進めており、2026 年前半のリリースを予定しています。本プラットフォームは、AI を活用した授業準備から、クラウドを通じた授業配信、学習成果の評価に至るまで、教育プロセス全体をシンプルに統合。教師と生徒の双方にとって、より参加型でシームレスな学習体験を実現します。
一方、Wonder Intelligence は次世代 AI への進化を続けており、授業前の準備から、授業中の指導、授業後の評価に至るまで、教育プロセス全体にわたって教師を支援します。
本リリースを通じて、WonderHub は継続的なイノベーションにより、スマート教育の未来を創造するというミッションに向け、さらなる一歩を踏み出します。WonderOS 4 および当社のスマート教育ソリューションの詳細については、公式ウェブサイトをご覧いただくか、発表イベントの全編をご視聴ください。