防犯カメラシステムの設置工事で大きなコストを占めるのが「配線工事費」です。PoE(Power over Ethernet)技術を活用することで、映像信号と電源供給をLANケーブル1本に統合でき、設置コストと工期を大幅に削減できます。本記事ではPoEの仕組みから、HIKVISIONのPoEスイッチ・PoE対応NVRの活用方法まで詳しく解説します。
PoEとはIEEE 802.3afまたは802.3at規格に基づき、イーサネット(LANケーブル)を通じてデータ通信と電力供給を同時に行う技術です。IPカメラへの給電を別途電源ケーブルで行う必要がなくなるため、設置作業を大幅に簡素化できます。HIKVISIONのPoE対応NVR・PoEスイッチと組み合わせることで、シンプルかつ信頼性の高い監視システムを構築できます。
| 規格 | 最大給電電力 | 主な用途 |
|---|---|---|
| IEEE 802.3af(PoE) | 最大15.4W | 小型カメラ・アクセスポイント |
| IEEE 802.3at(PoE+) | 最大30W | PTZカメラ・高性能カメラ |
| IEEE 802.3bt(PoE++) | 最大60〜90W | 大型デバイス |
HIKVISIONのPoE内蔵NVR(例:DS-7604NXI-K1/4P・DS-7608NI-M2/8P)はNVR本体から直接カメラへPoE給電できます。小規模システム(4〜16台程度)に適しており、機器点数を最小限に抑えられます。
より多くのカメラを管理する場合や、カメラ設置場所がNVRから離れている場合はHIKVISIONのPoEスイッチ(DS-3E0505HP-E〜DS-3E0528HP-Eなど)を中継点に設置します。5ポート〜28ポートまでラインナップがあり、規模に応じて選択できます。
HIKVISIONのネットワークスイッチはPoE給電対応モデルを豊富にラインナップしています。アンマネージドタイプ(DS-3E05xxHP-E系)はシンプルな構成向け、マネージドタイプ(DS-3E15xxP-EI系・DS-3E15xxHP-SI系)はVLAN設定や帯域管理が必要な中〜大規模システム向けです。
PoE給電はLANケーブルの品質に大きく依存します。一般的にCAT5e以上のケーブルを使用し、1セグメントあたりの推奨伝送距離は100m以内とされています。100mを超える場合はPoEエクステンダーの活用をご検討ください。なお、ケーブル品質が低いと給電不足や映像品質の低下につながることがあります。
PoEシステム導入時の主なコストは「PoEスイッチまたはPoE内蔵NVR」「CAT5e以上のLANケーブル」「設置工事費」です。従来のアナログシステムでは映像ケーブルと電源ケーブルの2系統が必要でしたが、PoE化により配線材料費・工事費を削減できます。具体的な費用については販売代理店にお問い合わせください。
HIKVISIONのPoE対応NVRはチャンネル数・搭載PoEポート数によって複数のラインナップがあります。小規模システム向けからエンタープライズ向けまで幅広い構成に対応しています。
A. カメラが4〜8台程度でNVRの近くに設置できる場合はPoE内蔵NVRが配線をシンプルにできます。カメラ台数が多い・設置場所が分散している場合はPoEスイッチの活用をお勧めします。
A. 既存の同軸ケーブルを活用したい場合はPoC(電源重畳)ユニット(DS-1TP04I/AT・DS-1TP08I/AT)があります。新規IPシステムへの移行か既存インフラ活用かを検討のうえ、販売代理店にご相談ください。
PoEシステムはLANケーブル1本で映像・電源を統合できる、現代の防犯カメラシステムの標準的な構成です。HIKVISIONはPoE対応NVR・スイッチ・カメラを一貫して提供しており、シームレスな動作と安定した運用をサポートします。
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