監視カメラの設置で、こんな経験はありませんか?PTZカメラでズームすると全体像が見えなくなる。複数台のカメラを設置すると、コストと管理の負担が増える。広い範囲と細かい詳細、どちらも見逃したくない。そんな課題を解決するのが、私たちHikvisionが開発したTandemVuカメラです。
TandemVuは「タンデム(同時に)」という名前の通り、2つのレンズが連携して動作する次世代の監視カメラ技術です。従来のカメラでは実現できなかった「広角撮影」と「詳細なズーム撮影」を同時に行えます。
TandemVuカメラは1台の本体に複数のレンズを搭載しています。上部の固定レンズが常に監視エリア全体を撮影し続ける一方で、下部のPTZレンズがパン・チルト・ズーム動作を行います。
2つのレンズは独立して映像を記録するため、PTZレンズがズームや回転をしている間も、固定レンズが全体の状況をキャッチし続けます。つまり、どんな瞬間も見逃しません。
180度の超広角パノラマビューに対応したモデルもあり、広い敷地や交差点、広場などの監視に最適です。しかも、1つのIPアドレスで管理できるため、ネットワーク設定もシンプルです。
TandemVuカメラの多くは、HikvisionのColorVu技術とDarkFighter技術を搭載しています。ColorVuは暗闇でもフルカラーの鮮明な映像を記録でき、DarkFighterは超低照度環境でも高精細な映像を実現します。
固定レンズにはColorVu、PTZレンズにはDarkFighterを組み込むことで、24時間365日、昼夜を問わずクリアな映像を提供します。夜間でも車両の色やナンバープレート、人物の服装まで識別できるため、セキュリティの精度が格段に上がります。
白色LED照明で最大30メートル、赤外線照明で最大300メートルの夜間撮影が可能なモデルもあります。
TandemVuカメラには、AIによる自動追尾機能が搭載されています。固定レンズが人物や車両を検知すると、PTZレンズが自動的にその対象を追いかけてズームします。
自動追尾機能の詳細設定については、公式サイトでご確認いただけます。AcuSense技術により、人と車両を正確に識別し、落ち葉や雨などの誤検知を防ぎます。
境界線侵入検知、エリア侵入検知、ライン横断検知など、高度な分析機能も利用できます。警備員がその場にいなくても、リアルタイムで侵入者の動きを把握し、迅速な対応が可能になります。
従来の監視システムでは、広い視野を確保するための固定カメラと、詳細を撮影するためのPTZカメラを別々に設置する必要がありました。それぞれ配線、電源、IPアドレスが必要で、設置とメンテナンスのコストが2倍になっていました。
TandemVuカメラなら、1台で2台分の役割を果たします。必要な配線は1本、電源も1つ、IPアドレスも1つだけ。ビデオ管理ソフトウェア(VMS)のライセンスも1台分で済みます。
交差点の監視では、従来なら4台のカメラが必要だった場所も、TandemVuなら1〜2台でカバーできます。導入費用だけでなく、長期的なメンテナンスコストも大幅に削減できます。
TandemVuカメラは、さまざまな場所で活躍します。
広場や公共スペース:出入口が複数あり、広いエリアを常時監視する必要がある場所に最適です。固定レンズが全体を見渡し、PTZレンズが不審者や特定の動きを追跡します。
高速道路や幹線道路:複数の車線を監視しながら、高速で移動する車両のナンバープレートや車種を記録します。従来のカメラでは難しかった広範囲と詳細の両立が可能です。
駐車場:全体の駐車状況を把握しながら、入出庫する車両や異常な動きを詳細に記録します。リアルタイムで空き状況を管理したい管理者にも便利です。
空港、駅、港:人や車両の往来が多く、広い敷地を効率的に監視したい場所で威力を発揮します。
TandemVuカメラには、用途に合わせた複数のシリーズがあります。
SE4シリーズ:4インチサイズで、中規模の施設や敷地に適しています。25倍の光学ズームを搭載し、コストパフォーマンスに優れています。
SE7シリーズ:7インチサイズで、ColorVuとAcuSense技術を搭載。広角レンズが1つで、スマートリンク追尾機能が充実しています。
SF8シリーズ:8インチの最上位モデル。180度パノラマビューに対応し、2つの固定レンズを搭載。42倍の光学ズームと高度なAI機能を備え、空港や高速道路など大規模施設に最適です。
モデルによって解像度は4MPから6MPまであり、必要に応じて選べます。TandemVuカメラの設定方法も公式サイトで詳しく説明しています。
TandemVuカメラは、複数のレンズを1台に統合することで、監視システムの常識を変えました。広い視野と詳細なズーム、どちらも見逃さない。コストを削減しながら、セキュリティレベルを向上させる。AIによる自動追尾で、人手不足の課題にも対応できます。
従来のPTZカメラでは避けられなかった「死角」の問題を、TandemVuは根本から解決します。1台で2台分の働きをするこの技術は、これからの監視カメラのスタンダードになるでしょう。
広い敷地の監視、夜間のセキュリティ強化、コスト削減を同時に実現したい方は、TandemVuカメラをぜひ検討してみてください。私たちHikvisionが、最適なソリューションをご提案します。
Q1: TandemVuカメラは通常のPTZカメラと何が違うのですか?
TandemVuカメラは2つのレンズを搭載しており、固定レンズが常に全体を撮影し続ける点が最大の違いです。通常のPTZカメラはズームすると全体像が見えなくなりますが、TandemVuは両方の映像を同時に記録できます。1つのIPアドレスで管理できるため、設定もシンプルです。
Q2: 夜間の撮影性能はどうですか?
ColorVu技術により、暗闇でもフルカラーの鮮明な映像を記録できます。白色LEDで最大30メートル、赤外線で最大300メートルの撮影が可能なモデルもあります。DarkFighter技術を組み合わせることで、超低照度環境でも車両の色やナンバープレートを識別できます。
Q3: 自動追尾機能はどのように動作しますか?
固定レンズが人物や車両を検知すると、PTZレンズが自動的にその対象を追跡してズームします。AcuSense技術により、人と車両を正確に識別し、動物や落ち葉などの誤検知を防ぎます。境界線侵入やエリア侵入など、複数の検知モードを設定できます。
Q4: 導入コストは従来のシステムと比べてどうですか?
1台で2台分の役割を果たすため、カメラ本体、配線、電源、IPアドレス、ソフトウェアライセンスなどのコストが半分以下になります。交差点の監視では、従来4台必要だった場所を1〜2台でカバーできるため、大幅なコスト削減が可能です。
Q5: どのような場所での使用に適していますか?
広場、駐車場、交差点、高速道路、空港、駅、港など、広いエリアを監視する必要がある場所に最適です。出入口が複数ある施設や、人や車両の往来が多い場所で特に威力を発揮します。180度パノラマビュー対応モデルは、大規模施設の監視に向いています。